日本再興戦略 (NewsPicks Book)
落合 陽一
幻冬舎
2018-01-31


1.「意識改革」という言葉
2.因果は続くよどこまでも

3.指摘されると気になってしょうがない
4.公平と平等 絶対正義ってのはないのです
5.百姓と思えば腹も立たない
6.言い換えると超高度な個人主義
7.幸せ依存症の日々
8.部分否定があなたを幸せにする

9.問題の本質と陰謀論

近年、うつ病の人などが増えているのは、ワークライフバランスが声高に叫ばれる中、いまだに社会がタイムマネジメントを中心にまわっていて、ストレスマネジメントが全然できていないからです。たとえば、残業を禁止して、形式上22時までに帰宅すればいいというのは明らかにおかしい。
時間で区切るからストレスマネジメントが機能していないのに、また時間で区切り直してどうするんだ、という話です。その中でストレスフルな仕事をしていたなら、それは時間が短くなってもあまり関係がないのです。本質は「残業禁止」ではありません。ストレスを感じていない人間は、無限に残業をしてもいいのです。

問題の本質を捉えるとはこういうことをいうんだなぁ、という好例だと思います。

経験的にも、ストレスは労働時間の長さには比例しないんですよね。
面白くて夢中で仕事しているときは、始発〜終電が続いても全然平気だったけど、仕事に「やらされている感」が出てくると、残業ゼロでも精神的にものすごく辛かったのを覚えています。

なんで、政治は問題の本質に行き着かないのでしょう。
おそらく、ストレスマネジメントに着目すると、政治問題ではなく個人の問題に行き着いてしまうのがわかったので、わざと本質を外したのではないでしょうか。

ストレスマネジメントは個人が行うものなので、政治の介入余地は少ないです。
しかし、タイムマネジメントは労働法が絡むので政治介入度が高くなります。

政治が抱える問題のほとんどを個人、法人に帰結させ、協力的に解決していった場合、政治は本当にシビアな問題の解決のみを迫られることになります。

例えば、年金を減額する、医療費負担を増やす、公務員を削減するなどです。
これらは、誰かが必ず具体的な損失を被るので強烈な反対に晒されることになります。
政治家や官僚としては先送りしたいでしょう。

そこで、どうでもいい問題を、本質をつかない形で政治問題に仕立て上げるような真似をするのではないでしょうか。
 
と、いう陰謀論を唱えて見ます( ̄ー ̄)ニヤリッ